この度、館長の私が資格を取得致しました。
「メンタル」はどんなスポーツでも大切ですが、剣道は特にそれがモノを言う競技だと思います。
10メートル四方のコート内で自分一人で相手に立ち向かう必要がありますが、子供にとってはとても勇気のいることだと思います。
その結果、「過度な緊張」「勝たなきゃというプレッシャー」「負けたら怒られる」などなど、相手との勝負の前に「自分自身に負けてしまう」そんな選手をたくさん見てきました。
一生懸命に稽古を頑張ったのに、、、
子供自身が惨めな思いを感じてしまう、、、
これだけはなんとか避けたいと思い、一念発起して資格を取得しました。
「勝ち負け」ではなく、
・自分らしく試合できた
・稽古の成果を発揮できた
・仲間と力を合わせて戦えて楽しかった
そんな「自己肯定感」を向上させることが「メンタルトレーニング」の目的です。
(メンタルを鍛えたからといって勝てる訳ではありません)
結果、勝てたら「嬉しいね」、負けても「達成感を味わって次に向かって頑張ろう」そんな感じです。
「勝ち負け」という自分ではコントロールできないことに意識を向けるのではなく、「稽古してきたことを発揮できるかどうか」に焦点を合わせることで勝っても負けても「達成感」を味わってほしいと願っています。
実は、これが結果的に「勝たせてあげられる近道だ」と個人的には信じてきたのですが、昨年に読んだ本でそれが科学的に証明されていることを知りました。
イギリス・バーミンガム大学のスポーツ心理学教授が、
シドニー五輪に出場したアスリートと監督に対して研究した結果
「勝利が全て」で指導された選手
「楽しさ&達成感を優先」で指導された選手
実は後者の方がメダル獲得数が多く、
ゲーム上のスコアも良い成績を収めたことが立証されたそうです
たいていの子供たちは「上手くなりたい」「やるからには勝ちたい」そう思っている気がします。
だからこそ、威徳館では「楽しさ」優先で「褒める指導」をコンセプトにしました。
たまたま私が剣道をやってきたので「手段として」剣道を指導しますが、剣道を通じてそんな「楽しさ」「自己肯定感」を養っていく、そんな道場にしたいと願っております。
是非、皆様にも見学&体験にお越しいただきご自身の目でご覧いただければと思います。
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